サービスの概要 - SILACタンパク質発現・相対定量解析サービス
本サービスは、安定同位体アミノ酸で一定期間培養した細胞を用いて、培養細胞中のタンパク質の同定および発現量の相対定量(比較定量)を行うサービスです。解析結果として、関連するパスウェイ情報と共に、同定されたタンパク質の一覧およびタンパク質の発現量の相対定量データをお届けします。
仕様 - SILACタンパク質発現・相対定量解析サービス
サンプル種類 | 細胞またはタンパク質(安定同位体標識化されたアミノ酸を添加した細胞培養液を用いて、タンパク質へ標識を行ったもの) |
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解析法 | LC-MS/MS |
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報告内容 | ・サンプル情報、作業内容、標的タンパク質について取得した配列カバレッジマップ、データの要約を含む解析レポート(PDF形式)
・定性および定量的なタンパク質同定データを含んだデータリスト(Excel形式)
*ご希望により、MaxQuantにて解析した、Pathway解析データをご提供いたします。 |
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目安納期 | 約1.5か月 |
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その他 | 該当項目: なし
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メーカー希望小売価格(税別) | お問い合わせ下さい |
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表示価格は代表的な仕様のものです。詳細はお問い合わせください。
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SILAC法では、12C6または、13C6 L-lysineの様な軽い(light)または重い(heavy)必須アミノ酸を含む培地で哺乳類細胞を培養します。一般的に、軽いアミノ酸を含む培地の細胞と、重いアミノ酸を含む培地の細胞を、それぞれコントロール及び実験サンプルとして用います。軽いアミノ酸と重いアミノ酸は、細胞培養時に天然の細胞内タンパク質合成経路により、タンパク質中に導入(ラベル)されます。
ラベルされた細胞サンプルの一方について、化学的処理や遺伝子操作を行い、プロテオームを変化させた後、両方の細胞からタンパク質を抽出し、等量ずつ混合します。混合サンプルは、SDS-PAGEを用いて分離し、40にセグメンテーションし、還元アルキル化及びトリプシン消化して、Nano LC/MS/MSにより分析します。軽いアミノ酸及び重いアミノ酸でラベルされたペプチドは、化学的に同一であるため、逆相クロマトグラフィーにおいて同時に溶出され、同時にMS分析されます。得られたMSスペクトルにおける、軽いおよび重いタンパク質に由来するペプチドのピーク強度の比率から、実験サンプル中のタンパク質の発現量変化を評価します。