リニアエピトープマッピング
本アプリケーションでは、精製抗体および血清中の抗体サンプルの標的エピトープの同定を可能にします。お客様からご提供いただくペプチド配列を基にアレイスライド上に15aaのペプチド鎖長でプリントし、さらに14aaのオーバーラップペプチド(1シフト)をプリントすることで高解像度なエピトープ解析を実現しています。搭載されるペプチドは全て直鎖状でプリントされ、作製されたペプチドアレイと抗体または血清、それに対する二次抗体をインキュベートすることで、エピトープと関連するスポットパターンを取得します。なお、ご希望に合わせてペプチド鎖長、オーバーラップ長などをカスタマイズすることもできます。
立体配座エピトープマッピング
治療用抗体は、しばしばタンパク質の立体構造を認識して結合するため、直鎖ペプチドでのマッピングでは結合が確認されない場合があります。本アプリケーションは、強制環状ペプチドをアレイ上にマッピングすることで、エピトープのループ構造を模倣します。
ペプチドは通常チオエーテル環化反応を利用してN末端とC末端の環状化を行っていますが、ご希望があれば、ジスルフィド結合を利用したSS環状ペプチドとしてプリントすることも可能です。ただし、ジスルフィド結合で環化を行う場合は、ペプチド内部にシステインが含まれていないことが条件となります。含まれている場合は、システインはセリンに置換した状態でペプチドのデザインが行われます。
高解像度な立体配座エピトープ解析を実施するため、通常は標的抗原配列を、7aa、10aa、13aaの3パターンのペプチド鎖長(それぞれ6aa、9aa、12aaのオーバーラップペプチド)に変換され、異なるループサイズを模倣して解析が行われます。
エピトープ置換スキャン
本アプリケーションでは特定のエピトープあるいはすべてのペプチド配列のアミノ酸部位を置換して、解析を行うことでエピトープにおける保存および可変アミノ酸領域の同定やエピトープ変異体または新規ミモトープの同定、抗体の選択性・交差反応性、またはペプチドワクチン・ペプチドバインダーの開発等の研究に利用できます。1残基または2残基ずつペプチドのアミノ酸を置換して解析を行うことが可能です。通常は単一置換スキャンで解析を実施しますが、ご希望に合わせて二重置換で解析を実施することも可能です。
サンプル種類 | 血清・血漿、精製抗体、精製タンパク |
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解析法 | ペプチドアレイ |
報告内容 | ・プロトコール、実験内容、実験結果を含む最終レポート ・ペプチドアレイ解析データ |
目安納期 | ご注文およびサンプル受領後約2か月 |
その他 | サンプル備考: お預かりできるサンプルはBSL2までのものに限られます。感染性が著しく高いサンプル(HIV、HCV、HBVなど)に感染していることが確認されている患者由来の検体など)は、お預かりできませんので、予めご了承ください。 Covid-19患者由来の検体について: 医師の署名入り陰性証明書が必要となりますことご留意ください。また、陰性確認後に採取した検体以外お預かりできかねますため予めご了承ください。 ヒト臨床サンプルの場合: インフォームドコンセントを得てからご提供ください。また、動物検疫・国際条約等に該当するサンプルの場合、輸送手続きに日数を要する、又はお取り扱いできないことがあります。こうしたサンプルは、弊社提携先にて受入れが不能、又は拒否されたりする場合があります。 |
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