製品の特長 - リン酸化プロテオミクス
高効率のリン酸化ペプチド回収手順を確立
標準的な培養細胞から3000種類以上のリン酸化ペプチドについて試料間の計量比較情報を取得できる。
微量試料にも適用可能。
比較的安価で実施することができる。
比較に供する試料の数に上限がないので、研究の目的と規模に合わせて最適の分析計画を立てることができる。
リン酸化ペプチド断片の同定と計量 - リン酸化プロテオミクス
タンパク質のリン酸化は重要な翻訳後修飾のひとつであり、とくに可逆的なリン酸化は細胞内シグナル伝達の中心的な役割を担っています。弊社の分析サービスでは、リン酸化ペプチドの選択回収技術と非標識LC-MS/MSを用いてリン酸化プロテオームを分析します。標準的な培養細胞から3000種類以上のリン酸化ペプチドについて試料間の計量比較情報を取得することができます。
仕様 - リン酸化プロテオミクス
サンプル種類 | ・培養細胞
・培養上清
・血漿/血清
・組織試料
・プルダウン試料
など多数。
ヒト、マウスをはじめ、ゲノム配列が解析済みの生物であれば分析可能です。 |
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解析法 | 次の手順で分析します。
1. プロテアーゼによるタンパク質の分解
2. 二酸化チタン(チタニア、TiO2)を用いたリン酸化ペプチドの回収
3. ショットガン分析 (LC-MS/MS)
4. LC-MS/MSデータ間のペプチド計量比較、および配列データベース検索によるペプチドの同定 |
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報告内容 | ・ペプチド断片の同定計量一覧 (.xlsx)
・分析報告書 (.pdf)
・分析結果の説明資料 (.pptx)
分析結果を取得次第、オンライン会議などを通じて報告いたします。 |
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目安納期 | 約2か月 |
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その他 | 該当項目: なし
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メーカー希望小売価格(税別) | 260,000円〜 |
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表示価格は代表的な仕様のものです。詳細はお問い合わせください。
※リンク先で情報を閲覧する際に、ログイン・フォーム入力等を求められる可能性がございます。
リン酸化ペプチド回収の手順
リン酸化ペプチドを高い効率で検出するために、リン酸基が付いているペプチドをペプチド混合物から選択的に回収しておきます。メディカル・プロテオスコープでは二酸化チタン(チタニア、TiO2)粒子を用いる方法を最適化しています。
マイクロピペット用のチップの先端に二酸化チタンの粒子を充填します。充填したチップは使い捨てですので、試料間の相互汚染の心配がありません (Sugiyama et al., Mol. Cell. Proteomics 2007)。
回収したリン酸化ペプチドは、プロテオミクス専用の質量分析システムで測定します。
プロテオームデータ解析のワークフロー
現在のプロテオミクスが取り扱う情報の量は、質量分析計や各種分離技術の発展に伴ってますます膨大になっています。メディカル・プロテオスコープでは、受託分析を通じてプロテオームの測定データを処理・解析するためのノウハウを蓄積しています。単なるタンパク質同定計量一覧の提供にとどまらず、適切な解析ソフトウェアを用いて重要な候補タンパク質の「見える化」をサポートします。
タンパク質同定計量情報の可視化の例
MAプロット(左)とボルケーノプロット(右)の例を挙げます。いずれの散布図もプロテオームデータ全体を概観するときに便利です。また、候補タンパク質を計量的に絞り込む際の表現方法としても有用です。
ペプチド単位で散布図を作成することも可能です。