免疫応答に関連する遺伝子の発現量を評価する方法としてFACS(フローサイトメトリー)解析が昔から使われていますが、多くの細胞数が必要であること、細胞内発現タンパク質について評価することが難しいなど、いくつかの制限がありました。そのような中、タンパク質の発現量とmRNAの発現量は相関することが知られており、また細胞間で発現量が安定している標準遺伝子(ハウスキーピング遺伝子:HKG)を補正値として用いることで、正確に免疫関連遺伝子の活性化(発現量の増加等)を評価できるようになりました。
■用途例
・TCR/BCRレパトア解析とあわせた免疫学的機能解析
レパトア解析によって、活性化している特異的T細胞を特定した後、さらにそのT細胞集団がどのような免疫学的性質を示しているか調べることができます。
例えば炎症部位において細胞性免疫が関与する場合、ソートサンプルを用意しなくても本解析によりCD4やCD8の割合、Th1もしくはTh2型のサイトカインの産生プロファイルを評価することができます。
・ご希望の遺伝子について発現状況を確認
マイクロアレイを実施するには検体数が多く、測定したい項目は多くないなど、小回りが利く実験に適しています。
評価したい遺伝子情報をお伝え頂き、弊社に検体を発送するだけで、その後の特異的プライマー設計、スタンダードサンプル作成等は、弊社で承ります。
■ご提供いただくもの
1.Total RNAが安定化されている検体、抽出済Total RNA
RNAは大変分解されやすいものです。検体は必ずRNA later等のRNA 安定化試薬に浸漬保存してください。
詳しい検体採取方法につきましては、Repertoire Genesisのホームページより検体採取プロトコールが入手できますので、必ずご参照ください。
サンプル種類 | Total RNA |
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解析法 | リアルタイムPCR |
報告内容 | 納品書、解析報告書 DVD(qPCR解析データ、統計処理データ) |
目安納期 | 検体受け取り後1ヶ月 |
その他 | 該当項目: なし |
メーカー希望小売価格(税別) | お問い合わせ下さい |
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